水は成分により“硬水”と“軟水”に分けられます。
水道水や地下水には、通常「硬度分」とういう成分が含まれます。
硬度分とは、ものを硬くする成分のことで、カルシウム、マグネシウム
のことです。カルシウム、マグネシウムを多く含んでいる水を“硬水”
カルシウム、マグネシウムを含まないもしくは少量しか含まない水を
“軟水“といいます。河川の水や湖水は軟水がほとんどですが、水源
としては地下水が多く使われますが、地下水は硬水です。
WHO(世界保健機構)によると飲料水水質ガイドラインでは、
硬水と軟水を次のように区別しています。
代表的なものとしてはシャンプー、石鹸の泡立ちがよくなります。
また、浴槽、洗面器などの湯アカ、キッチンの流しにつく水アカ
がつきにくくなり、お手入れが簡単になります。
また、ヤカンやポットにつく白いカス(スケール)が付かなくなります。
これらの原因は、石鹸カスであったり、水の中の硬度分が熱で
固まったりすることが原因になります。
軟水にすると、原因となる硬度分を取り除くので石鹸カスが付きにくく
なり、白いカスが出なくなります。
石鹸カスは、お肌に付着するとツッパリ感の原因となります。
軟水なら肌が突っ張らないうえ、しっとりスベスベになります。
大きな違いとして、原理、効用、再生方法などが違ってきます。
下記の図でまとめてみました。
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軟 水 機 |
浄 水 器 |
アルカリイオン
整水器 |
原 理 |
イオン交換樹脂を使用して、
科学的に水を処理します。 |
活性炭を使用して
物理的に水を処理します。 |
電気分解により
電気的に水を処理します。 |
効 用 |
水道水に溶け込んでいる
硬度成分、金属イオン、
重金属イオン、放射性物質、
カナケ臭の除去をします。 |
水道水の
カルキ(塩素)分を
除去します。 |
アルカリイオン水
と酸性水をつくります。
アルカリ水は、水の
金属イオン重金属イオン
を全部含んだ水です。 |
再 生 |
再生剤で効力を
再生します。
樹脂の交換を5〜8年
を目安に行います。
(使用環境により異なります。) |
カートリッジの取替えが
(1〜4週間で)必要。費用
も多くかかります。 |
フィルターや周囲につく
水アカの清掃が
(10〜20・採取後)
必要です。 |
美 容 |
採水量が豊富でお湯でも使用
できるので、お風呂に使うと
お肌や毛髪の新陳代謝を活発
にし、美しく健康にします。
また石鹸の泡立ちがよくなり、
汚れがよく落ちるように
なります。尚、化粧品、化粧水
に使われる原料の水はすべて
軟水です。 |
水道水と同じです。 |
酸性水は、洗顔に
使えますが、少量しか
出来ないので浴用には
不適当で、全身美容にも
不適当です。 |
洗 濯 |
上記美容と同じく泡立ち
がよく、汚れがよく落ち
洗剤の量も少なくて
すみます。 |
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水の中の成分には、カルシウム、マグネシウム、その他金属類等があります。
この水をイオン交換樹脂に通すと水の中のカルシウム、マグネシウム、
その他金属類等を吸着しカリウムイオン、又はナトリウムイオン
と交換します。しかし、このイオン交換樹脂の中のカリウムもしくは
ナトリウムが無くなるとカルシウム、マグネシウム、その他金属類等
を吸着しなくなってきます。
そこでこの能力を復活させる為、再生剤(塩化カリウム、もしくは塩化
ナトリウム)でイオン交換樹脂を洗浄し吸収されているカルシウム、
マグネシウム、その他金属類等を排出し、カリウムイオン、又は
ナトリウムイオンに置き換えます。そして、硬水を軟化させること
が出来ます。
当社では、イオン交換樹脂の交換を5〜8年を目安におすすめ
しております。(使用環境により違います)
もし、交換せずそのまま御使用頂くと、イオン交換樹脂が劣化し、
水圧が落ち、又水道水の蛇口などに樹脂が詰まる恐れがあります。